紛らわしい表記からの危機回避
あなたは「甘さ控えめ」「微糖」「無糖」「砂糖不使用」の違いわかりますか? どれもなんとなく砂糖が少なそうだけれど、、、。
ペットボトルのコーヒーの甘さ表示が各社「無糖」「微糖」「甘さ控えめ」「オリジナル」という順で大体同じなの、糖分表現に特大の欺瞞を感じる
— れじ。 (@Reji2323) 2016年8月23日
「甘さ控えめ」は味覚に関する表現。味覚に関しては特に規定が設けられていない
「甘さ控えめ」「微糖」「無糖」「砂糖不使用」の中で、実は1つだけ仲間はずれがいます。
それは「甘さ控えめ」
なぜかというと、「微糖」「無糖」「砂糖不使用」は糖分の少なさについて謳っているのに対して、「甘さ控えめ」は味覚について謳っているのです。
味覚は感覚なので、個人差があります。このため「甘さ控えめ」という表現に対してて特に規定は設けられておらず、どの程度甘さが控えられているかはメーカーに委ねられているといえます。ですので、今回表示した4つの中では、甘さが少ないということに関しては一番ゆるい表現になります。
「微糖」は、○○より低減されたという意味示
「○○より少ない」という意味を持たせたい「微糖」は「厚生労働省 栄養表示基準に基づく栄養成分表示」によって定められています。
具体的には「食品100gのうちの5g以上」もしくは「飲料品の場合は100mlのうちに2.5g以上」糖分が減っている場合につけられるものです。他にも「低、ひかえめ、小、ライト、ダイエット、オフ」などが当てはまります。
「無糖」は含まないという意味
含まない旨の表示についても同表示義務が義務付けられています。4つの中では「無糖」がこれに当てはまります。
ただし、「無糖」というと全く糖分が入っていないと思われる方が多数かと思いますが、全く入っていない、0でなくても無糖と謳うことができます。それは食品100g(100ml)中に0.5g以下である場合にこの表示ができると決められているからです。ですので、「無糖」であっても、最大100g中に0.5gは糖分が入っている可能性があります。
「砂糖不使用」は工程の途中で砂糖が加えられていない
「砂糖不使用」は、「工程の途中で砂糖が加えられていませんよ」という意味であって、実は糖質が0というわけではありません。果物だったら、そのものに含まれている果糖は含まれているため糖分が全く無いということはありません。ちょっとわかりづらいので勘違いしている人が多いと思います。
まとめ
「微糖」「無糖」「砂糖不使用」はその定義がはっきりしていますが、「甘さ控えめ」は感覚的なものになるため特に制約があるわけではありません。