福島県民のあなた、福島県で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして地震対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
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福島県を揺らした過去の大きな地震
気象庁によると、統計1923年以来2023年までに福島県を襲った震度5の地震は「61回」でした。震度6以上の地震は「5回」
東日本大震災で大きな被害をうけた福島県ですが、それ以前からも大きな地震はよく発生していて、全国的に見てみても大きな地震が発生しやすい地域と言えるでしょう。
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度(震源地) | 震度(福島県) |
---|---|---|---|---|
2003年5月26日 | 宮城県沖 | M7.1 | 6弱 | 5弱 |
2004年10月23日 | 新潟県中越地方 | M6.8 | 7 | 5弱 |
2005年8月16日 | 宮城県沖 | M7.2 | 6弱 | 5強 |
2008年6月14日 | 岩手県内陸南部 | M7.2 | 6強 | 5弱 |
2010年3月14日 | 福島県沖 | M6.7 | 5弱 | 5弱 |
2010年6月13日 | 福島県沖 | M6.2 | 5弱 | 5弱 |
2011年3月11日 | 三陸沖 (東日本大震災) | M9.0 | 7 | 6強 |
2012年1月23日 | 福島県沖 | M5.1 | 5弱 | 5弱 |
2012年4月1日 | 福島県沖 | M5.9 | 5弱 | 5弱 |
2013年9月20日 | 福島県浜通り | M5.9 | 5強 | 5強 |
2016年11月22日 | 福島県沖 | M7.4 | 5弱 | 5弱 |
2017年2月28日 | 福島県沖 | M5.7 | 5弱 | 5弱 |
2019年8月4日 | 福島県沖 | M6.4 | 5弱 | 5弱 |
2021年2月13日 | 福島県沖 | M7.3 | 6強 | 6強 |
2021年3月20日 | 宮城県沖 | M6.9 | 5強 | 5弱 |
2021年5月1日 | 宮城県沖 | M6.8 | 5強 | 5弱 |
2022年3月16日 | 福島県沖 | M6.1 | 5弱 | 5弱 |
2022年3月16日 | 福島県沖 | M7.4 | 6強 | 6強 |
2022年5月22日 | 茨城県沖 | M6 | 5弱 | 5弱 |
2022年10月21日 | 福島県沖 | M5 | 5弱 | 5弱 |
下の図は、福島県で震度5以上の地震が観測された際の震央の分布を表しています。三陸沖に震央が集中しているのがわかりますね。
参照元「気象庁HP」
福島県を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
福島県に関係する海溝型地震は「三陸沖~房総沖および南西諸島海溝を震源とする地震」です。地震調査研究推進本部によると、30年以内に地震が起きる確率は以下のように推定されています。
地震名 | 予想マグニチュード | 30年以内の発生確率 |
---|---|---|
三陸沖北部から房総沖の海溝寄りの津波地震 | 8.6~9 | 30% |
三陸沖南部 | 7.2~7.6 | 50% |
宮城県沖 | 7.0~7.3 | 60% |
福島県沖 | 7.4程度 | 10% |
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
-
参考日本の地震危険都市2022:予想外の結果
毎年政府(地震本部)から公表される地震の発生確率マップというものがあります。今回、全国の都道府県および40万人規模以上の市において、今後30年間のうちに震度6強以上の地震がくる確率をランキング形式にま ...
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地震被害予想と予想マップ
被害予想(福島県)
福島県がH7年に活断層型の地震について被害予想をしています。(東日本大震災は海溝型の地震)
これまで活断層型の地震はほとんどありませんが、こちらも注意が必要です。
「福島盆地西縁断層帯の地震(想定M7.0)」
全壊数:約11,300棟
死者数:約850人
「会津盆地西縁断層帯の地震(想定M7.0)」
全壊数:約11,000棟
死者数:約750人
「双葉断層帯の地震(想定M7.0)」
全壊数:約7,700棟
死者数:約550人
引用元:「福島県地震・津波被害想定調査(平成7年1月)」
過去の地震の被害
過去に福島県を襲った大きな地震は上でも述べているように震度5が多かったため、それほど被害が出ていません。それに比べて東日本大震災は甚大なる被害となってしまいました。
「2011年 東日本大震災(M9.0)」
全壊数:15,171棟
死者数:1,613人
参照元:「地震本部」
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、太平洋沿岸部および福島市や伊達市、そして会津坂下町、会津美里町は揺れやすい地域のようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
国土交通省や各自治体がハザードマップを公開していますので、そちらを参考にしましょう。
福島県の地震保険加入率は71%
地震保険の加入率は2015年の段階で71%で、全国平均(61%)よりは高いですが、宮城県の86%と比べると低い値となっています。まだ地震保険に加入していないという人は、地震保険について一度真剣に考えておきましょう。
耐震対策に関する助成を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
福島県での助成は以下のようなものです。(詳細は各市町村にお問い合わせください)
・耐震診断(自己負担額:数千円程度 補助金額限度額15万円程度)
・耐震改修(自己負担率:50% 補助金額限度額60~100万円)
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