熊本県民のあなた、熊本県で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして地震対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
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熊本県を揺らした過去の大きな地震
気象庁によると、統計1923年以来2017年までに熊本県を襲った震度5の地震は「36回」、震度6以上の地震は「8回」でした。
熊本地震が印象に強く残っている熊本県ですが、熊本地震以前からも全国的に見てみても大きな地震が「かなり多い地域」と言えます。
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度(震源地) | 震度(熊本県) |
---|---|---|---|---|
1929年5月22日 | 日向灘 | M6.9 | 5 | 5 |
1931年11月2日 | 日向灘 | M7.1 | 5 | 5 |
1931年12月21日 | 熊本県天草・芦北地方 | M5.5 | 5 | 5 |
1933年2月6日 | 熊本県阿蘇地方 | M4.4 | 5 | 5 |
1937年1月27日 | 熊本県熊本地方 | M5.1 | 5 | 5 |
1937年10月26日 | 天草灘 | M4.2 | 5 | 5 |
1941年11月19日 | 日向灘 | M7.2 | 5 | 5 |
1968年2月21日 | 宮崎県南部山沿い | M5.7 | 5 | 5 |
1975年1月23日 | 熊本県阿蘇地方 | M6.1 | 5 | 5 |
2000年6月8日 | 熊本県熊本地方 | M5.0 | 5弱 | 5弱 |
2005年6月3日 | 熊本県天草・芦北地方 | M4.8 | 5弱 | 5弱 |
2011年10月5日 | 熊本県熊本地方 | M4.5 | 5強 | 5強 |
2015年7月13日 | 大分県南部 | M5.7 | 5強 | 5弱 |
2016年4月14日 | 熊本県熊本地方 (熊本地震) | M6.5 | 7 | 7 |
2016年4月16日 | 熊本県熊本地方 (熊本地震) | M7.3 | 7 | 7 |
2017年7月2日 | 熊本県阿蘇地方 | M4.5 | 5弱 | 5弱 |
2019年1月3日 | 熊本県熊本地方 | M5.1 | 6弱 | 6弱 |
2019年1月26日 | 熊本県熊本地方 | M4.3 | 5弱 | 5弱 |
2022年1月22日 | 日向灘 | M6.6 | 5強 | 5弱 |
2022年6月26日 | 熊本県熊本地方 | M4.7 | 5弱 | 5弱 |
下の図は、熊本県で震度5以上の地震が観測された際の震央の分布を表しています。
参照元「気象庁HP」
過去の地震の被害
熊本地震で甚大なる被害が出た熊本県ですが、南海地震や鹿児島県の地震の影響も受けています。
南海トラフ地震は、これまで単独と考えられていた南海地震・東南海地震・東海地震が合わさった連動型の地震で、東日本大震災クラスが想定されていますので、改めて耐震対策をしておきましょう。
「1946年 南海地震(M8.0)」
全壊数:6棟
死者数:2人
「1973年 阿蘇山付近の地震(M6.1)」
全壊数:16棟
死者数:0人(負傷者:10人)
「2016年 熊本地震(M6.5と7.3)」
全壊数:8,393棟
死者数:181人
参照元:「地震本部」」
熊本県を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
熊本県に関係する海溝型地震は南海トラフ地震(東海地震・東南海地震・南海地震)と日向灘および南西諸島海溝を震源とする地震です。地震調査研究推進本部によると、30年以内に地震が起きる確率は以下のように推定されています。
地震名(地域) | 予想マグニチュード | 30年以内の発生確率 |
---|---|---|
南海トラフ | 8~9 | 70~80% |
日向灘および 南西諸島海溝 周辺 | 6.7~7.4 | 40% |
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
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地震被害の予想
南海トラフ地震の被害予想(内閣府)
内閣府がH24年に算出した南海トラフ地震が起きた際の熊本県の被害予想は以下の通りです。
全壊数:約3,200棟
死者数:約20人
参照元:内閣府「防災情報のページ」
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、島原湾や八代湾に面している熊本市や八代市、玉名市などが揺れやすい地域のようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
国土交通省や各自治体がハザードマップを公開していますので、そちらを参考にしましょう。
地震対策について
熊本県の地震保険加入率は64%
地震保険の加入率は2015年の段階で64%で、全国平均の61%をやや上回る程度でした。熊本地震では地震保険に加入していなかった人も多いと思います。
次の地震に備えて、まだ地震保険に加入していないという人は、地震保険について一度真剣に考えておきましょう。
耐震対策の助成制度を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
熊本県での助成は以下のようなものです。(詳細は各市町村にお問い合わせください)
・耐震診断(助成割合:84%程度 自己負担額:10,000~15,000円)
・耐震改修(助成割合:23%程度 ただし、上限あり)
南海トラフ地震の防災対策推進地域に指定
熊本県は以下の地域が南海トラフ地震に関して防災対策の推進地域に指定されています。
防災対策推進地域は、南海トラフ地震による被害を事前に軽減させるために対策することを推奨される地域のことです。
似たもので、「防災対策の強化地域」というものがありますが、この地域は大震災などが起きた際に非常事態宣言がなされると、新規に地震保険に加入できなってしまいます。
この強化地域に推進地域も適用した方がいいのではいう動きがあります。地震保険については真剣に考えておきましょう。
宇城市、阿蘇市、天草市、阿蘇郡高森町、上益城郡山都町、球磨郡、多良木町、同郡湯前町、同郡水上村、同郡あさぎり町、天草郡苓北町
参考元:「内閣府 防災情報のページ 南海トラフ地震防災対策推進地域指定市町村一覧」
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