コーヒーを飲む文化は昔からありましたが、コンビニコーヒーが出てからは一段とコーヒーが多くの人に飲まれるようになった気がします。
ブラックで飲む人、カフェオレにして飲む人、ホット派、アイス派など様々な種類が出てきたことで、広く指示されるようになってきました。
そんなコーヒーを良く飲む人にとって気になるのが「コーヒーは身体に良いのか?」ということ。
今回、コーヒーに関する研究結果を参考にしてみることにしましょう。
コーヒー飲用者は死亡率が低い
コーヒーを1日3~4杯飲む人は死亡リスクが24%低い
国立がん研究センターの研究結果(約9万人の40~69歳を対象に1990と1993年に調査を行い、そこから2011年まで追跡調査。その際、がんには羅患していない。)によれば、「コーヒーを1日3~4杯飲む人は飲まない人に比べて全死亡率が24%低い」そうです。注目したいのは、特定の病気ということではなく全死亡リスクという点。
そう、コーヒーを飲んでいると全死亡率が低くなるなんてすごい。
1日のコーヒー摂取量が1杯未満は9%、1~2杯は15%と飲むに連れて死亡リスクが下がっているが、5杯以上飲むと15%になっています。この調査結果によれば3~4杯飲むのが最も死亡リスクが低いみたい。
死亡要因別に見てみると、コーヒーを摂取することで「心疾患」「脳血管疾患」「呼吸器疾患」のリスクが優位に下がっている一方、がんのリスクは変化がない。
参照元「American Journal of Clinical Nutrition 2015」
1日3杯コーヒーを飲む人は男性が12%、女性が7%死亡リスクが低い
これは日本の研究だけでなく、2017年にはヨーロッパを対象にした調査でも同じような結果が出てきています。
アメリカの医学学術雑誌「Annals of Internal Medicine」に掲載されたもので、対象者はヨーロッパの10の国で52万人。16年間の追跡調査を行ったところ41000人の方が亡くなられたそうです。
報告の中では、1日に3杯程度コーヒーを飲んでいる人はは飲んでいない人に比べて男性12%、女性は7%死亡率が低かったとしています。
また、特定の疾患として循環器系疾患や消化器系疾患のリスクが下がったとしています。
参照元「Annals of Internal Medicine」
口腔がん、咽頭がん、食道がん発症リスクが低い
国立がん研究センターでは、ガンのリスクは下がっていないということでしたが、東北大学の研究結果では効果が見られているようです。
東北大学の研究結果(約5万人の40~64歳を対象に1990年~2001年までの約13年間の追跡調査)によれば、「コーヒーを飲む人は口腔がん、咽頭がん、食道がんの発症が飲まない人の5割程度だった」とのことです。
参照元「東北大学大学院医学系研究科」
まとめ
コーヒーを飲むことで、全死亡リスクが下がるという結果が出ています。特定の疾患としては心疾患や呼吸器系疾患のリスクを下げるという報告もあります。
日本だけでなく、ヨーロッパにおける追跡調査結果でも同じ結果が出ていますので、信憑性はかなり高いといえるのではないでしょうか。
目覚めのコーヒー。そして、仕事の合間や勉強の合間などにコーヒーを飲んでリラックスしてみてはいかがですか?