食中毒による危機回避
私達が普段食べているキノコ類。シイタケ、しめじ、えのき茸などなど。焼いてよし、煮てよし、しかもヘルシーということで食卓に上る機会がホント多いですが、自然界にはとっても似ているけれど食中毒を起こすものもいっぱいあります。
普段目にしている流通業者でさえ間違えてしまうこともあるキノコ界の危険なそっくりさん。あなたは見分けられますか?
キノコの食中毒について
昔から、キノコっぽくないキノコは毒キノコと言われることが多く、実際カエンタケのように見るからに毒々しい毒キノコもありますが、そういったものはみんな注意しているので食中毒になることはほとんどないのですが、一見すると食用できるキノコにも毒があるものも多く、今回紹介するキノコはとても似ています。
好きなきのこのひとつ
カエンタケ pic.twitter.com/o5eSoAf4yK— 川口 鮭 (@5lmEyj27YtE5pVz) 2016年5月2日
何ヵ所か囲われてたけど、カエンタケとは! pic.twitter.com/0rFhUAB12q
— 澤正宗 (@Osiziga_ni) 2016年5月1日
3大誤食キノコ
食中毒を起こしてしまうキノコの中でも特に間違えやすいのが、カキシメジ、ツキヨタケ、クサウラベニタケです。
カキシメジ
シイタケと間違えられやすいのがカキシメジです。誤食の可能性が高いキノコです。ホント、似ています。2000年~2009年の統計では24件、87名の食中毒患者が出ています。
症状は3時間位で現れて、頭痛や嘔吐、下痢などです。ほとんどは医療機関で点滴などを行うことで3日程度で回復しています。
あらっ(゜д゜) もうカキシメジ君が出ておる・・・いや、正月にも見たのだったな。 相変わらずのかほり・・・(;´Д`)
#kinokole #Fungi #fungus pic.twitter.com/BW55UhKaj3
— くさびらじかる@Mush Max:Fun (@myco_radical) 2016年3月30日
カキシメジの主な毒成分は、ウスタリン酸。食べると、早くて30分程で頭痛を伴った腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸系の中毒症状を引き起こすの。毒キノコではよくある例だし、そこまで強い毒性ではないけど、食べて苦しむことには変わりないからね
— 衣笠さんのキノコ講座bot (@kinugasa_kouza) 2016年4月29日
クサウラベニタケ
食用できる「ウラベニホテイシメジ」にとても良く似ているキノコ。間違って市場に出てくることもあったくらい似ている。
2000年~2009年の統計では80件、298名の食中毒患者が出ています。
症状は下痢や嘔吐、腹痛などです。神経系の障害もあり、死亡例もあります。
@saitama_shizen
①はウラベニホテイシメジという秩父地域で好まれるきのこ、②はクサウラベニタケという、ツキヨタケと並んで中毒事例の多い毒きのこです。くれぐれもお気をつけください。
※当館では、きのこの食毒に関するご質問は受けつけておりませんので、ご了承ください。 pic.twitter.com/NbNSEvBZfT— 埼玉県立自然の博物館 (@saitama_shizen) 2016年10月10日
【毒キノコに要注意】クサウラベニタケを原因とする食中毒が発生しました。食用と確実に判断できないキノコは、採らない!食べない!売らない!人にあげない!体調が悪くなったらすぐに医師の診察を。http://t.co/n2lqk0XGxr pic.twitter.com/7e3RpLZEnb
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2015年9月25日
ツキヨタケ
シイタケやヒラタケ、ムキタケに間違われやすいキノコです。
かなり間違われやすいキノコのようで、2000年~2009年の統計では185件、792名の食中毒患者が出ています。
3時間位で下痢や腹痛などの症状があり、稀ですが死亡例もあります。
ヒダの部分に発光成分があります。
一昨年の写真だけど、昼間のツキヨタケ。割ると傘の中心が黒紫色 pic.twitter.com/N1KIz4oP5N
— 八伍か床@低浮上 (@85ky) 2016年3月5日
【ツキヨタケ】ブナの樹幹に群生し、食用のヒラタケ、シイタケ、ムキタケに形状に似せ誘惑。誤食を誘う。食すると嘔吐し続け、手の先がしびれ、数日間七転八倒の苦しみを与える血も涙もない仕打は正に毒キノコならでは。
— 白石ゆずる (@T48275) 2016年4月11日
参照元:「厚生労働省HP 自然毒リスクプロファイル」