11月23日に地震が起きるという情報が拡散していることについて

2016年11月2日

2016年11月23日に地震が起きるという情報がネット上で話題になっています。

南海トラフ地震に関する記事はこちら
※【南海トラフ地震】 最悪想定では死者・行方不明者32万人。経済損失1,410兆円。

 
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情報の拡散の仕方について

「過去に地震を予言した人」の話から始まる

今回のこの情報ですが、どうやら「東日本大震災の発生を予言した人が、2016年11月23日に地震が起きると言っているらしい」という拡散の仕方をしているようです。(付け加えるのであれば、11月23日を指定したわけではなく、その人の言葉から類推すると2016年11月23日が候補日だということらしいですが)

 

同じパターンとして、今年の熊本地震の時にも「熊本地震の発生を予知した人が、次は5月22日に地震が起きそうだ」という情報がネット上で話題となり、多くの人が不安を感じていましたが、結局のところ大きな地震は起きませんでした。

5月22日~6月6日の間で地震が起きるという情報について

 

11月19日の和歌山の地震(震度4)で不安が増長

上記の予言めいたもので、不安があったところに、11月19日三重県で震度4の地震が起きました。これがきっかけで南海トラフ地震への前兆ではないか?11月23日の予言は本当ではないか?との話が拡散し、twitterを中心に、拡散速度が一気に高まってしまうことになりました。

11月22日の福島での地震(震度5弱)で不安が増長

更に、今回は立て続けに11月22日に大きめの地震が福島県で発生したことから「明日地震が本当に来るのでは?」と不安になる方がかなり増え、様々なところで話が聞かれるようになりました。

 

人が予知・予言を信じ込む過程についての考察

人は「○○を予知で当てた人」の言葉に弱い

現時点で、その人の言ったことが本当なのかどうなのか、真偽の程はわかりません。ただ、熊本地震の時もそうでしたが、人は「○○を予知で当てた人」の言葉にはとても弱いです

不安になっている人の言動を見てみると、「その予言が事実だったのか?」ということにはあまり関心はなく、「大震災の発生を当てた」ということだけに関心がある人が多かったです

そもそも、数撃ちゃ当たる方式でたまたま当たったものだけがピックアップされている可能性もあります。(「ここ2~3日のうちに地震が起きる」という人が100人いれば、1年のうちどこで地震が起きても予言を当てることができます。)

それなのに、「予知が当たった」という情報だけが、独り歩きするのはそれだけ人が噂好きだからでしょうか。

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みんなが信じているから信じる

まだ、これが小規模で起こっているのであれば問題はそれほどありませんが、これが徐々に広がっていくと「周りの人が言っているから本当らしい」という段階に移ってきます。たとえそれが真実ではなくても、大勢の人が信じているものは信じやすい傾向にある人はとても多いです。

この段階になってしまうと、大きなうねりとなり社会現象にまで発展して、様々なところに影響が出てきてしまいます。

熊本地震のときには、「未来人が予言した」という情報から始まり、多くの人が明日地震が来るのではないかと不安になってしまいました。NHKに数多くの問い合わせがあったようで、コメントがなされるなどの事象にまで発展してしまいました。

2016年5月17日に地震が来る? 自称「未来人」の予言で大混乱

※11月22日 追記
今回も不安が大きなうねりとなってしまい、再度NHKがコメントする事態にまで発展してしまいました。

 

※11月16日 追記
予言の一説に「伊豆が紅葉していない時に起きる」旨の記載があるようですが、現時点で伊豆は紅葉しているようですよ。

 

 

まとめ

現代の科学では、残念ながら正確に地震の発生を予知することは難しいです。ただ、大きな周期で言えば、そろそろ南海トラフ地震が起きてもおかしくはない時期ということは言えるようですので、11月23日に地震が来るのではないかと不安になるのではなく、明日地震が来たとしても、安全を確保できる、普段の生活を維持できるように備蓄などを進めておくことのほうがよっぽど大事かと思います。

 

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