【検証】赤い月が出たあとに地震が来るって本当?

2016年5月23日

何気なく夜空を見上げたら「月が赤かった」のを見たことがあるでしょうか。

この「赤い月」ですが、普段私達が見ている黄色い月と比べると頻度は少ないため、「今日の月が赤かったから、もうすぐ地震が来るのでは?」と不安になる方も結構いるようです。

結論から言えば赤い月が見えたからといって地震が起きるわけではありません

どうして赤い月は見えるのか? そしてどうして赤い月が出た後に地震が起きると言われるようになったのでしょうか。

 
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月が赤く見える理由

水平線近くで、水蒸気があると赤く見えやすい

月が赤く見える理由。それは「夕焼けや朝焼けの太陽が赤く見えるのと同じ理由」です。

太陽や月は通常は白や黄色っぽい光に見えますが、これは虹の色(赤橙黄緑青藍紫)の全て混ざっているからです。

光の色によって届く距離が違って、赤い光の方が遠くまで届きやすい性質があります。特に青い光は途中に霧などの水蒸気があったりすると、光が散乱してしまって遠くまで届くことができなくなってしまいます。

また、私達の頭上には大気がありますが、この厚みは水平線の方向の方が、大気層の厚みが厚いため、青い光は届かないけれども赤い光は届くということが起こります。

つまり、水平線の方向に水蒸気がたくさんあると、赤い月が見えやすいというわけです。

2016-05-22 red-moon

赤い月と地震は関係ある?

東日本大震災の前にも赤い月が出現していたという話のせい?

東日本大震災が起こった2011年3月11日の2日前に赤い月が目撃されたという情報があります。

たしかに「東日本大震災の前に赤い月が見られた」という情報は不安になるかもしれません。

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過去の赤い月の目撃例と地震の発生について

しかし目撃例1つだけで、地震との発生を結びつけてしまうはどうかと思います。まずは赤い月がどの程度の頻度で目撃されているのか見てみることにしましょう。

少し調べただけでも、1ヶ月に1回程度は赤い月が目撃されておりいかに赤い月の目撃例が多いかがわかります

一方の地震の発生頻度は、日本では震度4の地震であれば1ヶ月に4,5回程度、震度3であれば10~20回/月の頻度で起きています。

つまり、「赤い月を見た後に、日本のどこかで地震が起きる」なんていうのは日常茶飯事で、関連性があるとはとても言えません。

例えば、月に1回外食する人が「私が外食してから1週間以内に日本の何処かで地震がおきる」と言ったとしてもあたってしまうことと同じことになります。そんな話をあなたは信じるでしょうか?

赤い月をポジティブに考えよう!

そんな赤い月を恐れるより、もっとポジテイブにとらえたらいいと思うんです。赤く見える月ですが、「ストロベリームーン」としても話題になることがあります。

同じ赤い月を見たのであれば、どうせなら幸せになれると言われるストロベリームーンだと思っていたほうが、人生よっぽど楽しいと思います。。

【赤い月とストロベリームーン】これは「地震の前兆」なのか、「恋が叶う吉兆」なのか

まとめ

月が赤く見えることは、別に珍しい話ではなく、至って日常的に起こっていることです。

100%全くの無関係なのかと言われると、そこまで断言できる科学的なデータは確かにありません。

しかし、数ある赤い月の中から、たまたま起こった地震とを結びつけている可能性のほうが高いと思いますので、赤い月を見たのならラッキーくらいの気持ちでいるほうが楽しいのではないでしょうか。

月と地震に関する記事

その他、「満月や新月の時に、地震が起きやすいの?」という疑問をもっている人も多かったため、こちらも検証しています。

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