北海道民のあなた、北海道で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
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北海道を揺らした過去の大きな地震
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度 | 震度(北海道) |
---|---|---|---|---|
1982年3月21日 | 浦河沖 | M7.1 | 6 | 6 |
1993年1月15日 | 釧路沖 | M7.5 | 6 | 6 |
1994年10月4日 | 北海道東方沖 | M8.2 | 6 | 6 |
2003年9月26日 | 十勝沖 | M8.0 | 6弱 | 6弱 |
2016年6月16日 | 内浦湾 | M5.3 | 6弱 | 6弱 |
2018年9月7日 | 胆振地方 | M6.7 | 7 | 7 |
2019年2月21日 | 胆振地方 | M5.8 | 6弱 | 6弱 |
気象庁による統計1918年以来2023年までに、北海道を襲った震度5の地震は「44回」、震度6以上は「8回」起きています。
北海道は他の都道府県比べると強めの地震が多く発生している地域と言えますが、北海道は面積が広いため多くカウントされているという側面があります。
下の図は、北海道で震度5以上の地震が観測された際の震央の分布を表しています。
震源は太平洋側に集中しているのが見てすぐに分かりますね。
北海道の中でも太平洋側にお住まいの方は、特に地震に注意をしてください。
参照元「気象庁HP」
過去の地震の被害
過去に北海道を襲った大きな地震は十勝沖地震や南西沖地震、そして2018年の北海道胆振東部地震です。やはり太平洋側での被害が大きくなっています。
「1952年 十勝沖地震(震度7)」
全壊数:815棟
死者・行方不明数:33人
「1993年 北海道南西沖地震(震度6)」
全壊数:601棟
死者・行方不明数:229人
「2018年 北海道胆振東部地震(震度7)」
全壊数:462棟
死者・行方不明数:42人
参照元:「地震本部」」
北海道を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
北海道に関係する海溝型地震は千島海溝沿いの地震および三陸沖地震などが挙げられます。地震本部による30年以内に海溝型の地震が発生する確率は以下の通りです。
地震名 | 予想マグニチュード | 30年以内の発生確率 |
---|---|---|
超巨大地震 | 8.8程度 | 7~40% |
根室沖 | 7.8~8.5 | 70% |
色丹島および択捉島沖 | 7.7~8.5 | 60% |
三陸沖~房総沖 | 8.6~9 | 30% |
中でも最も注意したいのは千島海溝沿いで起こると想定されている「超巨大地震」です。
この超巨大地震は最近になって北海道で周期的に発生していることが判明しました。その規模は東日本大震災と同程度のマグニチュード8.8クラスの地震だと想定されています。
地震の周期は100~800年とバラつきがありますが、平均すると300~400年毎に発生しています。前回発生したのが17世紀頃ですから、そこから400年程度経過した現在は、いつ超巨大地震が起きてもおかしくない状態といえるのです。
震源は千島海溝沿いなので、釧路市や根室市にお住まいの方は十分に注意をしてください。
また、地震本部による「今後30年以内に震度6弱以上の地震が起きる地域」が以下の図になります。やはりここでも釧路市や根室市は可能性が高いと推測されているようです。
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
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参考日本の地震危険都市2022:予想外の結果
毎年政府(地震本部)から公表される地震の発生確率マップというものがあります。今回、全国の都道府県および40万人規模以上の市において、今後30年間のうちに震度6強以上の地震がくる確率をランキング形式にま ...
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地震被害予想と予想マップ
被害予想(内閣府)
少し古いデータになりますが、H18年に内閣府が十勝沖・釧路沖地震について被害予想をしています。
「十勝沖・釧路沖の地震」
全壊数:約19,000棟
死者数:約290人
経済被害(直接):1兆円
経済被害(間接):1,000億円
避難者数:25万人
避難所生活者数:17万人
電気復旧日数:5日間
上下水道復旧日数:12日間
ガス復旧日数:20日間
全壊数で最も多い要因は火災で14,000棟で、死因は津波によるものが270人という予想になっています。
引用元:「内閣府 防災情報のページ」
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、札幌市や釧路市は揺れやすいようですが、北海道の大部分は、他の都道府県と比べると揺れにくいようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
各自治体ではハザードマップを公開しているところが多いので、そちらを参考にしましょう。
【各地方自治体のハザードマップ】
・旭川市・網走市・石狩市・岩見沢市・恵庭市・江別市・小樽市・帯広市・北広島市・北見市・釧路市・札幌市・滝川市・伊達市・千歳市・苫小牧市・名寄市・根室市・登別市・函館市・北斗市・室蘭市・稚内市
北海道の地震保険加入率は51%
地震保険の加入率は2015年の段階で51%で、全国平均を下回っています。東日本大震災で被害の大きかった宮城県の地震保険加入率が86%であることを考えると、かなり少ないと言えます。
太平洋側は震源が集中していますので、太平洋側にお住いの方は地震保険に関して見直しをしてみるといいでしょう。
耐震対策に関する助成を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
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