和歌山県民のあなた、和歌山県で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
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和歌山県を揺らした過去の大きな地震
気象庁による統計1918年以来2023年までに、和歌山県を襲った震度5の地震は「9回」、震度6以上の地震は「0回」です。
和歌山県は他の都道府県比べると大きな地震が「やや少ない地域」と言えるでしょう。
震源地は内陸と海溝型と半々程度です。
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度 | 震度(和歌山) |
---|---|---|---|---|
1923年2月11日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1923年7月2日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1946年12月21日 | 和歌山県南方沖 | M8.0 | 5 | 5 |
1999年8月21日 | 和歌山県北部 | M5.6 | 5弱 | 5弱 |
2004年9月5日 | 三重県南東沖 | M7.1と7.5の2回 | 5弱 | 5弱 |
2011年7月5日 | 和歌山県北部 | M5.5 | 5強 | 5強 |
2021年3月15日 | 和歌山県北部 | M4.6 | 5弱 | 5弱 |
2021年12月3日 | 紀伊水道 | M5.4 | 5弱 | 5弱 |
参照元「気象庁HP」
和歌山県を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
和歌山県に関係する海溝型地震は南海トラフ地震(東海地震・東南海地震・南海地震)で、予想規模はマグニチュード8~9。
南海トラフ地震はおおよそ100~150年に1回の割合で発生していて、地震調査研究推進本部によると、南海トラフ地震が起きる確率は30年で70~80%程度だと推定されています。南海トラフ地震は70年ほど発生していないので、そろそろ起きても不思議ではない期間に突入しつつあります。
【南海トラフ地震】 最悪想定では死者・行方不明者32万人。経済損失1,410兆円。
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
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参考日本の地震危険都市2022:予想外の結果
毎年政府(地震本部)から公表される地震の発生確率マップというものがあります。今回、全国の都道府県および40万人規模以上の市において、今後30年間のうちに震度6強以上の地震がくる確率をランキング形式にま ...
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地震被害予想と予想マップ
被害予想(和歌山県)
和歌山県がH18年に算出した少し古めの予想(東海・東南海・南海地震)があります。下の数値は最も被害が大きかったものを載せています。(全壊数は冬の18時、死者数は冬の5時想定)
全壊数:約105,000棟(うち地震による全壊数:約61,000棟、液状化現象による全壊数:約4,000棟など)
死者数:約5000人(うち建物倒壊による死者3,600名、津波による死者約2,700名など)
参照元:和歌山県HP「和歌山県地震被害想定調査」
南海トラフ地震の被害予想(内閣府)
内閣府がH24年に算出した予想(南海トラフ地震)は以下の通りです。
全壊数:約190,000棟(うち地震による全壊数:約97,000棟、液状化現象による全壊数:約5,200棟など)
死者数:約80,000人(うち建物倒壊による死者6,000名、津波による死者約72,000名など)
内閣府の算出では津波による被害が大きい予想となっています。
参照元:内閣府「防災情報のページ」
南海トラフ地震の津波の予想(内閣府)
東日本大震災の時の津波が押し寄せてくる映像は記憶に鮮明に残っていると思いますが、内閣府によれば以下のような高さの津波が南海トラフ地震が起きた際には和歌山県を襲う可能性があるようです。
日高郡 :12m
西牟婁郡 :11m
東牟婁郡 :11m
御防市 :11m
新宮市 :10m
和歌山市 : 6m
東日本大震災で津波の大きな被害を受けた大船渡市で17mそして相馬で12m、の津波だと言われていますので、それに近い大きな津波が予想されています。大きな揺れを感じたら「より遠いところ」ではなく「より高いところ」へすぐに避難してください。
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、和歌山市付近は揺れやすい地盤のようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
各自治体ではハザードマップを公開しているところが多いので、そちらを参考にしましょう。
・有田市 ・海南市 ・紀の川市 ・御坊市 ・新宮市 ・田辺市 ・橋本市 ・和歌山市
和歌山県の地震保険加入率は59%
地震保険の加入率は2015年の段階で59%で、全国平均並です。ただ、東日本大震災で被害の大きかった宮城県の地震保険加入率が86%であることを考えると、少ない加入率と言えそうです。
耐震対策に関する助成を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
和歌山県での助成は以下のようなものです。(詳細は各市町村にお問い合わせください)
・耐震診断(木造は44,000円が無料、非木造は2/3が無料(上限89,000円))
・補強設計(補強設計費の2/3(限度額132,000円))
・耐震改修費(耐震改修費の2/3(限度額600,000))
・耐震ベッド・耐震シェルター(設置工事費の2/3(限度額266,000円)
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