東日本大震災や、熊本地震などのような震度7の地震では建物が大きく揺れ、場合によっては倒壊して大きな被害がでてしまいます。
そんな被害を出さないためにも住宅には地震対策が必要不可欠です。住宅には耐震住宅、免震住宅などがありますが、どんな住宅が地震対策としてオススメなのでしょうか?
それぞれの特徴などを紹介していきたいと思います。
1.地震対策のない住宅(〜1981年)
最も危ないのが、1981年以前に建てられた住宅です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
もし、あなたの住宅が1981年より昔に建てられたものであれば、今すぐ対策をしてください。
「でも、耐震にはお金がたくさんかかるでしょ?」
そう思われるかもしれませんが、1981年以前に建てられた建物に対しては各地方自治体で、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしています。
耐震診断は無料のところも多くありますし、耐震工事の助成も結構してくれます。
あなた、そして大切な家族の命を守るために利用できる制度は積極的に利用しましょう。
2.地震対策のない住宅(1982年〜)
最も多い住宅が、1982年以降に建てられた地震対策のない住宅です。1981年以前に建てられたものよりは格段に地震に対して優れていますが、これから紹介する建物と比べると少し心もとないです。
3.耐震住宅
耐震住宅は、「壁や柱などを補強して固くして揺れても壊れにくい構造の住宅」のことをいいます。
地震対策のない住宅と比べると強度が向上していますので、倒壊のおそれが少なくなります。
しかし、地震の揺れはダイレクトに伝わりますので、震度7ともなると家の家具やらテレビやらが倒れたり飛んだりしてしまいます。
また、倒壊はしないものの、壁や床に亀裂が入ることは多いです。
これに加え、耐震構造の高層ビルの場合は、長期振動による大きな揺れ(ゆっくりとした大きな揺れだと思ってください)に弱いため、船酔いのような揺れに襲われます。
4.制震住宅
「住宅の中に揺れを吸収してくれる装置が組み込まれたもの」が制震住宅です。
耐震住宅より地震の揺れを軽減してくれますし、長期振動による大きな揺れについても効果的です。家具を固定する道具を使うことでさらに揺れを軽減することができます。
5.免震住宅
最後に紹介するのが「免震住宅」です。これが、地震対策としては最もオススメな住宅です。
免震住宅は現時点で最も揺れによる被害を抑えてくれる住宅です。多くは、建物の下にゴムなどの揺れにを吸収してくれるモノが組み込まれていて、震災のような大きな揺れでも大幅に軽減してくれます。
免震住宅であれば、食器などの壊れやすいものが全く壊れなかったという例がいくつもあります。それくらい地震に対して期待できる住宅といえます。
ただし、費用が最も高くなるのがデメリットといえます。
まとめ
地震に対して最も被害が出にくい構造の建物は「免震住宅」です。大きな地震が起きる可能性が高い地域に住んでいる人は、建物を選ぶ時には十分注意して選ぶようにしましょう。
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