国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば平均給与は422万円だそうです。
しかし、中身についてはほとんどの人が知らないと思います。平均という言葉にダマされない、日本の給与について書いていきたいと思います。
平均年収
平均年収の落とし穴
まず始めに「平均年収」という言葉に惑わされないでください。
この平均年収422万円というのは、「男性・女性」「中小企業・大企業」「20代~60代」等、様々な背景をぜーんぶひっくるめた数字になっています。
そんな数字を見たって意味がありません。
年齢別平均年収
まずは「年齢」から見ていきましょう。年齢毎に平均年収を見てみると意外なことがわかります。
年齢によって男性は大きく年収が変動しますが、女性はあまり変動していません。
また年収が変動する男性の場合、50~54歳が最も年収が高く、平均年収は670万円となっています。
ココだけ見てみても、平均年収422万円がいかに意味のない数字がわかるかと思います。
事業規模別平均年収
そして次に見ていくのは、会社の規模です。
「平均年収は大企業が平均を釣り上げているんでしょ」
と思ったあなた、半分正解、半分不正解です。
これもまた先程と同じ様に、男性には当てはまりますが、女性にはあてはまっていません。
そして、やっぱり大企業に勤めている人はが平均年収は高い傾向にあります。
男性の場合、1~4人の事業所では383万円だったのに対し、5000人以上の事業所では677万円と、大企業のほうが300万円も多くもらっています。(羨ましい)
一方、女性の場合は226万円~317万円と差はあるものの100万円内に収まっている結果になっています。
男性の10人に1人は年収900万円以上
「平均年収420万円とは言っても、中央値(一番数が多いところ)が大事なんだよ」と考える人は多いと思います。
それでは中央値はどうなのかというと、男性の場合だと300~500万円、女性の場合は100~200万円の年収ががとても多いです。
そして男性の場合ですが、実は10人に1人は900万円以上の年収があるようです。すごい!
大企業の男性は5人に1人が900万円以上
さらに、気になるのが「じゃあ5000人以上の大企業の年収の分布はどうか?」ということです。
これが、なんと5人に1人は900万円以上の年収をもらっており、400万円以上の年収ということになると、5人に4人ももらっています。改めて大企業ってすごいですね。
まとめ
平均年収は420万円と一口に言っても、男性・女性でも大きく違いますし、大企業にもなるとかなりの所得を得ているようです。
これから就職活動をする学生の方や、転職をしようとしている方はこの辺りのこともよーく考えた上で就職活動をしてみると良いのではないでしょうか。
昔のように一つの会社で仕事をやり遂げるという「終身雇用」の制度にも最近はほころびが見え始めています。自分の身は自分で守らなければなりません。年収重視でサラリーマンになるのなら、大企業を選ぶというのは理にかなっているようです。
よく読まれている記事