福岡県民のあなた、福岡県で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして地震対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
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福岡県を揺らした過去の大きな地震
気象庁によると、統計1923年以来2023年までに福岡県を襲った震度5の地震はわずか「2回」、震度6以上の地震は「0回」でした。
福岡県は他の都道府県と比べて大きな地震の「少ない地域」と言えるでしょう。
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度(震源地) | 震度(福岡県) |
---|---|---|---|---|
2005年3月20日 | 福岡県北西沖 | M7.0 | 6弱 | 6弱 |
2005年4月20日 | 福岡県北西沖 | M5.8 | 5強 | 5強 |
2016年4月16日 | 熊本県熊本地方 (熊本地震) | M7.3 | 7 | 5強 |
下の図は、福岡県で震度5以上の地震が観測された際の震央の分布を表しています。
参照元「気象庁HP」
過去の地震の被害
過去に福岡県を襲った大きな地震でどのくらいの被害が出たのかというと、以下のような数になっています。
「2005年 福岡県西方沖の地震(M7.0)」
全壊数:132棟
死者数:1人
「2016年 熊本地震(M6.5と7.3)」
全壊数:0棟(半壊数4棟)
死者数:0人(負傷者数17人)
参照元:「地震本部」」
福岡県を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
福岡県に関係する海溝型地震は南海トラフ地震(東海地震・東南海地震・南海地震)と日向灘および南西諸島海溝を震源とする地震です。地震調査研究推進本部によると、30年以内に地震が起きる確率は以下のように推定されています。
地震名(地域) | 予想マグニチュード | 30年以内の発生確率 |
---|---|---|
南海トラフ | 8~9 | 70~80% |
日向灘および 南西諸島海溝 周辺 | 6.7~7.4 | 40% |
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
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参考日本の地震危険都市2022:予想外の結果
毎年政府(地震本部)から公表される地震の発生確率マップというものがあります。今回、全国の都道府県および40万人規模以上の市において、今後30年間のうちに震度6強以上の地震がくる確率をランキング形式にま ...
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地震被害予想と予想マップ
被害予想(福岡県)
福岡県がH18年に「警固断層帯(2005年にの地震」が起きた時の被害を想定しています。(活断層型の地震ですが、地震本部はここ30年以内に地震が起きる確率は0.3~6%と予想しているようです。周期は3~5千年)
「警固断層帯の地震(想定震度6強)」
全壊数:約14,000棟
死者数:約1,000人
引用元:「地震に関する防災アセスメント調査報告書 平成18年12月」
南海トラフ地震の被害予想(内閣府)
また、内閣府がH24年に算出した南海トラフ地震が起きた際の福岡県の被害予想は以下の通りです。
全壊数:約300棟
死者数:約10人
参照元:内閣府「防災情報のページ」
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、日本海に面している福岡市、北九州市、遠賀川沿いの遠賀郡や中間市、直方市、筑後川沿いの柳川市や大川市、久留米市。そして有明海に面している大牟田市、みやま市などは揺れやすい地域のようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
国土交通省や各自治体がハザードマップを公開していますので、そちらを参考にしましょう。
福岡県の地震保険加入率は64%
地震保険の加入率は2015年の段階で64%で、全国平均(61%)をやや上回っています。ちなみに東日本大震災で被害の大きかった宮城県の地震保険加入率が86%でした。まだ地震保険に加入していないという人は、地震保険について一度真剣に考えておきましょう。
耐震対策に関する助成を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
福岡県での助成は以下のようなものです。(詳細は各市町村にお問い合わせください)
・耐震診断(自己負担額:3,000円)
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