大地震が起きた時にトイレで困らないように
大震災が起きると、電気・ガス・水道などライフラインが止まってしまいます。水道は2週間から1ヶ月ほど完全復旧まで時間がかかってしまいますので、意外に長い間トイレの水が流せなくなってしまいます。
熊本地震でも断水でトイレを流せなくて困っている人がかなり多くいらっしゃいました。
地震の影響で、職場が未だに断水だ…
トイレも流せないから行けない…10時間近くもトイレに行けないのは拷問のようだ(T . T)— ぽて (@kouka09) 2016年4月22日
ここは地震で一時休校になっている小学校のグランド。駐車場として解放されているが雨でぬかるんでいる・・。トイレに行きたいがかなり遠い。グランドに照明はない。自分でもおっくうに感じるが女性や子ども、お年寄りはもっと大変だろうな・・。水を飲みなさいとは言うがこれでは・・これが現実だ。
— たろすけ大分 (@tarosuke_oita) 2016年4月24日
トイレの水が流れるのがこんなに嬉しいなんて❗️٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 地震前はいかに快適な生活だったのか分かった。
— あぷりこっと (@2525yy) 2016年4月21日
首都直下地震の場合は一時的に1350万人の人がトイレに困る
内閣府の算出によると、首都直下地震が起きた場合、当日上水道が止まってしまう人は1350万人、1週間後でも850万人が水道が止まっている状態になってしまうようです。また、下水道については当日150万人、1週間後でも120万人が使えなくなってしまうようです。
参考元:「内閣府 防災情報のページ(http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg/pdf/syuto_wg_siryo01.pdf)」
トイレが使えないのは想像以上に辛い
「トイレが使えないなら、その辺ですませばいいじゃないか」なんて簡単に思える人がどれだけいるでしょうか。排泄行為というのはそれだけ人の尊厳に大きく関わっていますので、人が見てるかもしれない屋外で排泄をするなんてことは、異常事態とはいえ、そうそうできるもんじゃありません。
トイレが使えないと困ること
臭い
これはわかりやすいと思います。汚物を流すことができませんので、非常に臭う。臭いがきついと精神的にも大変きついです。
地震の時に何が1番困ったか聞いたら、水が来ないので、トイレが流せなくて臭いがきつかったと聞いて、風呂の水は貯めておく事にしたが、雨水タンクが欲しい。
— 怒涛 (@dotonami) 2016年9月12日
風呂には常に水を張っておく。
沸かすときに入れ替える。
地震で水道が止まったときにトイレに使う
臭いで精神的におかしくなる— shtwitt226(堀 城之) (@shtwitt226) 2016年4月19日
トイレに行くのを我慢すると命の危険がある可能性がある
熊本地震では、エコノミークラス症候群の危険性がニュースなどで大きく取り上げられていましたので、一度は耳にしたことがある人も多いはずです。
このエコノミークラス症候群、正式名称「急性肺梗塞」といって、静脈にできた血栓が肺で詰まってしまい、息苦しさや胸の痛みなどが症状として現れます。エコノミークラス症候群はその名前からか、「飛行機のエコノミークラスに乗ったらなりやすい病気でしょ?」くらいに思っている人が多いのですが、死亡することもありますので本当に注意してください。
大震災の時は、トイレの水が流せないので、トイレに行く回数を減らそうと水分を取らないようしてしまう人がします。体は常に目には見えませんが、汗をかいたりして体内の水分が少なくなっていってしまうため、新たに水分を採らないと血流の流れが悪くなって血栓ができてしまい、エコノミー症候群になってしまうのです。
【原因】長時間、緊張や不眠、不動、脱水などがつづくとふくらはぎなどの静脈にできた血栓が肺で詰まって起こる。
【なりやすい人】60歳以上の高齢の方が特になりやすいので注意が必要です。
【症状】息苦しさ、息を吸う時の胸の痛み、冷や汗など
【対策】
・長時間同じ姿勢でいないこと
・水分補給をまめにすること
・コーヒーやアルコールは利尿作用があるため避ける
・手足を動かして軽くストレッチをすること
参考元:「国立循環器病研究センター」
(続き)エコノミークラス症候群の予防には、長時間同じ姿勢でいることを避け、足を動かす運動をして、適度な水分を取ってください。歩行時の息切れ、胸の痛み、片側の足のむくみや痛みなどの症状が出た場合、すぐに医療機関を受診してください。 pic.twitter.com/aSXPyjMlwB
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2016年4月20日
九州の地震、エコノミー症候群が問題になっているけど、水分不足もありそう。
飲み水が不足しているというよりは、トイレに頻繁に行くのはめんどくさいとか。
避難所のトイレが汚いとか、もしあるのなら尚更。— かなめ@SE (@kaname150225) 2016年4月20日
トイレ対策
お風呂に水を貯めておく
もし、地震が起きた時に家にいたのであれば、揺れが落ち着いてからお風呂の浴槽に水を貯めておくと良いです。お風呂に水を貼れば200リットル位になりますので、下水道が壊れていなければトイレに水を注げば流し切ることができます。
また、お風呂に貯めた水は、トイレ以外にも、手を洗ったり、汚れたものをきれいにしたりするなども大いに役立ちますので可能であれば貯めておきたいところです。
災害用のトイレ
ただ、そうは言っても大きな揺れの直後に浴槽に水を貯めるということを思い出せる人はなかなかいないと思いますので、そういう人は水を使わない災害用のトイレというものが販売されていますので、それを備蓄するのも良いでしょう。