トイレの水が流せない!首都直下地震では1300万人が困るトイレ事情

2016年9月24日

大地震が起きた時にトイレで困らないように

地震による危機回避 総まとめ

大震災が起きると、電気・ガス・水道などライフラインが止まってしまいます。水道は2週間から1ヶ月ほど完全復旧まで時間がかかってしまいますので、意外に長い間トイレの水が流せなくなってしまいます。

熊本地震でも断水でトイレを流せなくて困っている人がかなり多くいらっしゃいました。

 

首都直下地震の場合は一時的に1350万人の人がトイレに困る

内閣府の算出によると、首都直下地震が起きた場合、当日上水道が止まってしまう人は1350万人、1週間後でも850万人が水道が止まっている状態になってしまうようです。また、下水道については当日150万人、1週間後でも120万人が使えなくなってしまうようです。

参考元:「内閣府 防災情報のページ(http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg/pdf/syuto_wg_siryo01.pdf)」

 

トイレが使えないのは想像以上に辛い

「トイレが使えないなら、その辺ですませばいいじゃないか」なんて簡単に思える人がどれだけいるでしょうか。排泄行為というのはそれだけ人の尊厳に大きく関わっていますので、人が見てるかもしれない屋外で排泄をするなんてことは、異常事態とはいえ、そうそうできるもんじゃありません。

 

トイレが使えないと困ること

臭い

これはわかりやすいと思います。汚物を流すことができませんので、非常に臭う。臭いがきついと精神的にも大変きついです。

 

トイレに行くのを我慢すると命の危険がある可能性がある

熊本地震では、エコノミークラス症候群の危険性がニュースなどで大きく取り上げられていましたので、一度は耳にしたことがある人も多いはずです。

このエコノミークラス症候群、正式名称「急性肺梗塞」といって、静脈にできた血栓が肺で詰まってしまい、息苦しさや胸の痛みなどが症状として現れます。エコノミークラス症候群はその名前からか、「飛行機のエコノミークラスに乗ったらなりやすい病気でしょ?」くらいに思っている人が多いのですが、死亡することもありますので本当に注意してください。

大震災の時は、トイレの水が流せないので、トイレに行く回数を減らそうと水分を取らないようしてしまう人がします。体は常に目には見えませんが、汗をかいたりして体内の水分が少なくなっていってしまうため、新たに水分を採らないと血流の流れが悪くなって血栓ができてしまい、エコノミー症候群になってしまうのです。

 

【原因】長時間、緊張や不眠、不動、脱水などがつづくとふくらはぎなどの静脈にできた血栓が肺で詰まって起こる。
【なりやすい人】60歳以上の高齢の方が特になりやすいので注意が必要です。
【症状】息苦しさ、息を吸う時の胸の痛み、冷や汗など

【対策】
・長時間同じ姿勢でいないこと
・水分補給をまめにすること
・コーヒーやアルコールは利尿作用があるため避ける
・手足を動かして軽くストレッチをすること

参考元:「国立循環器病研究センター

 

 

 

トイレ対策

お風呂に水を貯めておく

もし、地震が起きた時に家にいたのであれば、揺れが落ち着いてからお風呂の浴槽に水を貯めておくと良いです。お風呂に水を貼れば200リットル位になりますので、下水道が壊れていなければトイレに水を注げば流し切ることができます。

また、お風呂に貯めた水は、トイレ以外にも、手を洗ったり、汚れたものをきれいにしたりするなども大いに役立ちますので可能であれば貯めておきたいところです。

 

災害用のトイレ

ただ、そうは言っても大きな揺れの直後に浴槽に水を貯めるということを思い出せる人はなかなかいないと思いますので、そういう人は水を使わない災害用のトイレというものが販売されていますので、それを備蓄するのも良いでしょう。


出典:amazon

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