2016年6月18日、19日の地震雲の目撃情報の増加について

2016年6月19日

2016年6月18日 地震雲の目撃情報の増加について

地震による危機回避 総まとめ

2016年6月18、19日 久しぶりに「地震雲を見た」との報告が増えています。6月に入ってからはかなり減っていましたが、ここにきて増えたのはおそらく函館で震度6弱の地震があったからではないかと思われます。過去に検証していますが、地震雲の発生に対して実際に地震が発生した例というのはほとんどありません

「地震雲」と思われる形状の雲は、実は日常生活でもよくよく目にするものなのですが、大きな地震が起きると人は危機意識をもち、いつもは意識していない空の雲にも向いた時に、たまたま見慣れない形を見てしまって不安になっているのではないかと思われます。

地震雲に対して不安に思われる方は検証結果を参考にしてみてください。不安な形の雲があっても地震が起きないことがほとんどだということを少しはわかってもらえるかと思います。

【本当?嘘?】地震雲が発生した報告7例のその後を調査してみた

 
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地震雲の報告

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地震雲の種類

「地震雲」ですが、実は1種類だけではなく、様々なものが地震雲として考えられています。

「太い帯状・筋状の雲」

地震雲の目撃例として多い2つのうちの一つが「帯状・筋状の雲」です。

「肋骨状の雲」「波紋状の雲」

同じく地震雲としての目撃例が多いのが、この「肋骨状の雲」と「波紋状の雲です」

「竜巻状の雲」

「断層型の雲」

雲の層と青空の層がくっきり分かれているのが特徴です。

「豆型の雲」

「地震雲の発生」は地震の前兆なのか?に対する専門家の見解

これらの地震雲が果たして地震に結びつくのかというと、専門家の意見としては「科学的に関連付けられる地震雲はない」ということです。

気象庁

雲は大気の現象であり、地震は大地の現象で、両者は全く別の現象です。~(中略)~「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係であらわれるのかが科学的な説明がなされていない状態です。~(中略)~ 形の変わった雲と地震の発生は、ある程度の頻度で発生する全く関連のないふたつの現象が偶然見かけ上、そのように結びつけられることがあるという状況であり、現時点では、科学的な扱いは出来ていません。

引用元:「気象庁

北海道大学 地震火山研究観測センター

地震の前または地震の後、いつもと違う雲を目撃したとの証言は少なからずあります。しかし、現在、科学的に地震の発生と雲の発生を結びつけることは出来ていません。(地震観測研究分野・谷岡勇市郎・2014年10月6日)

引用元:「北海道大学 地震火山研究観測センター」

 

日本における震度1以上の地震は1年間で2000回ほど起きており、平均すれば日本の何処かで1日に5回の地震が発生しています。

たまたま何処かで変わった形の雲が発生したとして、その発生後に地震が起きた場合、「地震が起きる前に地震雲が発生していた」というふうに結びつけている可能性が高いということです。

変わった雲は、地震発生に限らず普通に形成されるため、地震雲=地震発生に結びつけるのは現代科学ではまだ難しいようです。

 

 

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