地震保険って一体いくら支払われると思いますか?
東日本大震災や熊本地震などを体験したり、ニュースで見たりなどして地震保険の重要性を知って加入している人も多いと思います。でも、実際地震保険っていくらくらい支払われるのか。その具体的な数値を知っている人は多くありません。過去の地震において一体どのくらい保険料が支払われたのかを見てみましょう。
熊本地震での被害額
支払総額は3170億円で過去第2位。平均支払額は160万円
日本損害保険協会の発表によると熊本地震によって被害を受けた方への支払い総数は2016年6月20日時点で約20万件で、支払い総額は3170億円に上っています。平均すると約160万円が支払われていることになります。
最も支払いが多かったのは、やはり熊本県で平均支払額が168万円、大分県・宮崎県が85万円、佐賀県66万円、福岡県64万円などでした。
全壊よりも当然、半壊や一部損壊などの方が支払額が少なくなりますので、平均値は下がっています。ですので、熊本県で支払われた保険金の中央値(最も支払われたのが多い額)は100万円を下回っていると思われます。
内閣府の発表によると2016年8月1日時点での熊本県内の全損数は8549戸、半壊数は27728戸建、一部損壊数は131163戸にのぼります。
過去の大きな地震で支払われた保険金額
過去の大きな地震を見てみても、今回の熊本地震は支払額が3000億円を超えており、東日本大震災につぐ過去2番めの支払額となっています。(阪神・淡路大震災の時には、そもそも地震保険への加入者が少なかったため、少なくなっているようです)
地震名 | 支払い数 | 保険金額 | 平均支払額[万円] |
---|---|---|---|
東日本大震災 | 783648 | 1兆2346億円 | 158 |
熊本地震 | 201186 | 3171億円 | 158 |
阪神・淡路大震災 | ? | 783億円 | ? |
まとめ
地震が起きた時の被害に対する地震保険は、「地震が起きる前まで復旧させるためではなく、当面の生活を保証するためのもの」です。それをよく踏まえた上で保険には加入したいものです。
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