2016年7月10日の地震雲の目撃情報の増加について

2016年7月11日

2016年7月10日 関東・中部地方での地震雲の目撃情報の増加について

地震による危機回避 総まとめ

2016年7月10日 神奈川、茨城、山梨、愛知、三重、京都など広い範囲で「地震雲を見た」との報告がありました。今回報告されているのは「肋骨状」「波紋状」の雲でした。「地震雲と思われる形状の雲」は、実は日常生活でも気づいていないだけで発生しているものが多いのですが、ふと気づいた時に見慣れていない雲があると人は不安に思ってしまうことが多いようです。

それでも不安だという方は、過去に検証した結果を見ていただければ、少しは不安が和らぐのではないかと思います。

【本当?嘘?】地震雲が発生した報告7例のその後を調査してみた

 
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地震雲の報告

茨城県

神奈川県

 

山梨県

愛知県

 

三重県

京都府

 

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地震雲とは

地震の前兆・前触れとして知られてます

巨大地震が起きる前には、「地震雲が発生する」「動物たちが異常な行動をする」「プラズマ発光現象が起きる」等々、昔から地震が起きる前触れ・前兆として様々なものを人間が当てはめてきました。
地震雲を目撃した人は、「近々地震が起きるのではないのか?」と予想する人が多いようです。

 

 

地震雲の種類

この「地震雲」ですが、実は1種類だけではなく、様々なものが地震雲として考えられています。

「太い帯状・筋状の雲」

「肋骨状の雲」「波紋状の雲」

竜巻状の雲

「地震雲の発生」は地震の前兆なのか?に対する専門家の見解

これらの地震雲が果たして地震に結びつくのかというと、専門家の意見としては「科学的に関連付けられる地震雲はない」ということです。

気象庁

雲は大気の現象であり、地震は大地の現象で、両者は全く別の現象です。~(中略)~「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係であらわれるのかが科学的な説明がなされていない状態です。~(中略)~ 形の変わった雲と地震の発生は、ある程度の頻度で発生する全く関連のないふたつの現象が偶然見かけ上、そのように結びつけられることがあるという状況であり、現時点では、科学的な扱いは出来ていません。

引用元:「気象庁

北海道大学 地震火山研究観測センター

地震の前または地震の後、いつもと違う雲を目撃したとの証言は少なからずあります。しかし、現在、科学的に地震の発生と雲の発生を結びつけることは出来ていません。(地震観測研究分野・谷岡勇市郎・2014年10月6日)

引用元:「北海道大学 地震火山研究観測センター」

日本における震度1以上の地震は1年間で2000回ほど起きており、平均すれば日本の何処かで1日に5回の地震が発生しています。

たまたま何処かで変わった形の雲が発生したとして、その発生後に地震が起きた場合、「地震が起きる前に地震雲が発生していた」というふうに結びつけている可能性が高いということです。

変わった雲は、地震発生に限らず普通に形成されるため、地震雲=地震発生に結びつけるのは現代科学ではまだ難しいようです。

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