愛媛県民のあなた、愛媛県で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして地震対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
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愛媛県を揺らした過去の大きな地震
気象庁によると、統計1918年以来2023年までに愛媛県を襲った震度5の地震は「6回」、震度6以上の地震は「0回」です。
愛媛県は他の都道府県と比べると大きな地震の回数は「やや少ない地域」といえます。
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度 | 震度(愛媛県) |
---|---|---|---|---|
1968年8月6日 | 豊後水道 | M6.6 | 5 | 5 |
2001年3月24日 | 安芸灘 | M6.7 | 6弱 | 5強 |
2006年6月12日 | 大分県西部 | M6.2 | 5弱 | 5弱 |
2014年3月14日 | 伊予灘 | M6.2 | 5強 | 5強 |
2015年7月13日 | 大分県南部 | M5.7 | 5強 | 5弱 |
2016年4月16日 | 熊本県熊本地方 | M7.3 | 7 | 5弱 |
※○の位置は震央
参照元「気象庁HP」
愛媛県を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
愛媛県に関係する海溝型地震は南海トラフ地震(東海地震・東南海地震・南海地震)と日向灘および南西諸島海溝を震源とする地震です。地震調査研究推進本部によると、30年以内に地震が起きる確率は以下のように推定されています。
地震名(地域) | 予想マグニチュード | 30年以内の発生確率 |
---|---|---|
南海トラフ | 8~9 | 70~80% |
安芸灘~伊予灘~豊後水道 | 6.7~7.4 | 30% |
日向灘プレート間地震 | 7.6前後 | 10% |
日向灘プレート間地震の小さいプレート間の地震 | 7.1前後 | 70~80% |
南海トラフ地震はおおよそ100~150年に1回の割合で発生していますが、ここ70年ほど発生していないので、そろそろ起きても不思議ではない期間に突入しつつあります。
【南海トラフ地震】 最悪想定では死者・行方不明者32万人。経済損失1,410兆円。
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
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参考日本の地震危険都市2022:予想外の結果
毎年政府(地震本部)から公表される地震の発生確率マップというものがあります。今回、全国の都道府県および40万人規模以上の市において、今後30年間のうちに震度6強以上の地震がくる確率をランキング形式にま ...
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地震被害予想と予想マップ
被害予想(愛媛県)
愛媛県がH25年に算出した南海トラフ地震の被害予想(被害が大きくなるケース)は以下のようになっています。
全壊数:約107,000棟
死者数:約6,200人
参照元:愛媛県HP「愛媛県地震被害想定調査結果(一次報告)」
被害予想(内閣府)
一方、内閣府がH24年に算出した被害予想(南海トラフ地震)は以下の通りです。愛媛県が想定しているものよりも大規模な地震を想定していますので、被害が桁違いに多くなっています。
全壊数:約117,000棟
死者数:約7,400人
死者の内、半数以上の4,400人は津波による被害と想定されています。
参照元:内閣府「防災情報のページ」
津波
東日本大震災の時の津波が押し寄せてくる映像は記憶に鮮明に残っていると思いますが、内閣府によれば南海トラフ地震が起きた時に東日本大震災並の津波が愛媛県に押し寄せると予想されています。
室戸愛南町 :9m
西予市、八幡浜市、伊方町 :8m
宇和島市市 :7m
など
ちなみに東日本大震災で津波の大きな被害を受けた大船渡市で17mそして相馬で12m、の津波だと言われています。大きな揺れを感じたら「より遠いところ」ではなく「より高いところ」へすぐに避難してください。
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、西条市、今治市付近は揺れやすい地盤のようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
各自治体ではハザードマップを公開しているところが多いので、そちらを参考にしましょう。
愛媛県の地震保険加入率は64%
地震保険の加入率は2015年の段階で64%で、全国平均(61%)をやや上回っています。ただ東日本大震災で被害の大きかった宮城県の地震保険加入率が86%と比べるとだいぶ低い水準になっています。地震保険については、一度真剣に考えておきましょう。
耐震対策に関する助成を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成(木造住宅の耐震診断や木造住宅の耐震工事など)をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
愛媛県での助成は以下のようなものです。(詳細は各市町村にお問い合わせください)
・耐震診断(自己負担3,000円)
・耐震改修(限度額900,000円)
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