静岡県といえば、昔から地震の起きやすい地域として知られていて、南海トラフ地震でも大きな被害が出ると想定されてします。
しかし、静岡県だって地震に対して指をくわえて待っているわけじゃありません。あなたは知っていますか?
静岡県の建物は日本で一番地震に対して厳しい基準をクリアしているんです。
なんと、沖縄県比較で1.5倍以上の基準です。
どうしてそんな事が起きているのでしょうか?
住んでる地域で異なる耐震基準
なぜ、静岡県の建物が地震に強いのでしょうか?
それは、建築基準法の中に「地震地域係数」というものがあるからです。
ざっくりいうと、地震の起きやすい地域は耐震性が高く、地震の起きにくい地域は耐震性を低くしてもいいですよというものです。
地震が起きやすいといわれている「東京都、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県」などは係数が1.0です。
一方、福岡県や、長崎県、北海道の一部地域では係数が0.8です。一番小さいのは沖縄県で0.7です。
これは、同じ耐震基準でも東京都の建物のほうが、福岡の建物より25%強いということを意味しています。
静岡県だけ独自に引き上げ
静岡県の地震地域係数は建築基準法では1.0ですが、
実は静岡県は独自に地震地域係数を1.2に引き上げているのです。
だから、静岡県の家の耐震基準は沖縄県に比べると1.5倍以上も地震に強いのです。
静岡県すごい!
現時点で地震地域係数が1.2なのは、静岡県だけです。
静岡県の建物は日本の中で最も地震に強いといえます。
注意:平成29年10月1日以降に義務付けられているので、最強なのはその日以降に建てられたものに限ります。
参照元:「静岡県HP」
高知県や宮崎県も引き上げたほうがいいのでは?
ただ、一方で気になるのが南海トラフ地震の影響が大きいといわれる地域(高知県や宮崎県など)です。
南海トラフ地震が起きた場合には太平洋沿岸一体も大きな影響を受けるため、決して静岡県だけが影響を受けるわけではないのです。
高知県や宮崎県だって南海トラフ地震の影響を強く受けます。それなのに、地震係数は0.9です。
遠くない未来に必ず来るといわれている南海トラフ地震ですので、早く地震地域係数の見直しが期待されます。
自分の地域の地震の被害予想については、下の記事を参照してください。
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