東日本大震災や熊本地震などの大きな地震が起きると、普段簡単に手に入る物を手に入れることができず困ってしまいます。
それが、乳児・幼児がいる家庭だったらなおのことです。
しかし、意外にも
「必要だと思っていたけど買っておかなかった」
「必要なのはオムツとミルクだけだと思っていた」
という人は多いようです。
過去の地震において、乳児・幼児のいる家庭で何がどれくらい欲しかったのか? ということについてもう一度知ってもらいたいと思います。
地震の時に絶対に欲しいのは「ミルクとオムツ」
大地震の時、乳児・幼児のいる家庭が必要としていた絶対に外せないものは「ミルク」と「オムツ」です。これは間違いありません。
日常生活では、それぞれ1箱(缶)、1パック買っておいて、それがなくなったら買いに行くという人が多いと思います。
しかし、いざ大地震が起きるとみんなが買いたいと思うため本当に手に入らなくなります。
地震のストレスで母乳がでなくなる
離乳食が始まっていないような乳児の場合、ミルクがなくなれば、栄養を取るものがなくなってしまいます。母乳が豊富に出る人であればいいでしょうが、母乳があまり出ない人の場合は危機的状況です。
さらに、大地震によるストレスで母乳が出る人も止まってしまったという声は驚くほど多いのです。
また、離乳食を食べれる子だとしても、停電や断水のため離乳食をまともに作ることはできません。ミルクは絶対にストックしておくべきものです。
ミルクの備蓄は少なくとも2週間分はストックしておきましょう。
Mサイズ、Lサイズのオムツが手に入れにくい
当然のことですが、紙おむつがなければおしっこやうんちの処理に困ります。布のオムツがあったとしても、大地震の場合は断水してしまい洗うことができないため、これも意味がありません。
オムツに関しては、支援物資の中に含まれることも多いのですが、新生児用やSサイズはあるのですが、MサイズやLサイズがなかったとの声もありました。
「オムツが足らない」という情報だけなので、サイズに関してまではなかなか気がまわらないのだと思います。
熊本地震。連日、ニュースで福岡・大分での避難所の映像を目にします。で、あまりと届かず困った物資を思い出しました。幼児用オムツ、サイズMとL。届いたのはほぼサイズSの新生児用。早めに宿泊施設などに優先的に移られるので、避難所では余ってました。
— ななみ (@geltukabijin) 2017年7月12日
こちらもミルク同様、場所は少し取りますが多めにあっても決して困るものではないです。あれば使うことはわかりきっていることです。
ミルクと同様、常に2週間分は用意しておきましょう。
意外に忘れがちだけど必要なモノ
おしりふき
言われてみれば、その通りなのですが意外と忘れがちなのが「おしりふき」です。
オムツばかりに目がいきがちですが、うんちをすれば必ずおしりふきが必要になります。
また、おしりふきを余分にストックしておいてもいいですが、オススメは厚手のウェットティッシュです。
なぜかというと、自分たちの身体をふくのにも使えるからです。上でも書きましたが、大地震のあとは断水してしまうため、お風呂に入ることもできません。
お風呂に入れなくても、ウェットティッシュで身体をふけば少しはさっぱりして気持ちが良くなります。
アルコールタイプはこどもの肌には刺激が強いので、アルコールではないタイプの方がオススメです。
使い捨て哺乳瓶 or 消毒液
ミルクをあげるためには哺乳瓶を使うと思いますが、普段煮沸消毒をしている人は、水やガスが止まるためこれができなくなってしまいます。
ですので、「使い捨ての哺乳瓶」もしくはミルトンなどのような「消毒液」を用意しておきましょう。
私も使い捨て哺乳瓶買うわ(´・∀・`) ミルクも、缶で大目にストックしておく🍼
こっちは揺れはそうでも無かったんだけど緊急地震速報で飛び起きたよ💦みんな無事でなにより— 珠(春眠) (@tamapple_1214) 2017年12月6日
【支援物資をしている皆さんへ】
避難所へ必要な物資の中に「ミルトン」を入れてください。哺乳瓶を洗うブラシと消毒液が必要なのです!ミルクだけではダメなんです。どっちかが無いと、戦場とまるで同じような衛生状態になってしまいます。お願いします。#熊本#赤ちゃん#子供#保育#災害#地震— We need cosmetics! (@weneedcosmetics) 2016年4月21日
使い捨てカイロ
これは寒い日にも助かりますが、なんと言っても「ミルクを温める」のに役立ちます。確かに!
宮城も地震が増えてきたので防災意識を高めてました。
冬なのでカイロの張るタイプと張らないタイプを買い増し。
震災初日から何日間は哺乳瓶暖めたり、重宝しました。
暖を取る所は老人怪我人優先でしたし、咳のある人多かったので、避難場所を選べない私にはあって良かったものです。— ほわモン ずんだ (@2w0pFuj1ca4WKEF) 2016年10月21日
乳児用液体ミルクが素晴らしい!
さて、大地震に備えようと思うと「粉ミルク」「哺乳瓶」「消毒液」が必要になると書きましたが、これらを全て解消してくれる便利なものがあります。
それが「乳児用液体ミルク」です。
乳児用液体ミルクって何?
乳児用液体ミルクは、熊本地震の時にフィンランドからの支援物資に入ったことで注目を浴びました。特徴としては下のようなものがあります。
1 常温保存可能
2 お湯がいらない
3 哺乳瓶がいらない
4 完全密封で衛生的
災害時の「水が手に入らない」「お湯が沸かせない」「哺乳瓶を洗えない」といった課題を全てクリアできる優れものです。
どこで買えるの?
これまで日本では液体ミルクを販売していませんでしたが、2019年3月に日本で初めて液体ミルクが販売され私達も買うことができるようになりました。
地震大国日本に液体ミルクは必須だと思う。粉ミルクって哺乳瓶の消毒して水を沸かして調乳しなきゃだから断水や電気もガスも止まった状況では作れないんだよね。完母でもストレスでいつ出なくなるか。
— わっふん@2児ママ (@waffunsan) 2016年4月28日
まとめ
大地震になった時、乳児・幼児のいる家庭に必須なものは「粉ミルク」と「オムツ」ですが、それ以外にも「おしりふき」「使い捨て哺乳瓶or消毒液」「使い捨てカイロ」など意外に気がつかないけれど、とても役に立つものがあります。
過去の東日本大震災や熊本地震において、小さいこどもをもつお母さん、お父さんが経験したことを教訓に備えをしておきたいものです。
液体ミルクが販売されるようになったので、ぜひストックしておきたいところです。
持っていきたいモノ
・紙オムツ、粉ミルク、おしりふき、使い捨て哺乳瓶 or 消毒液、使い捨てカイロ、抱っこ紐、着替え、ガーゼ、タオル、母子手帳、保険証、こども用マスクや軍手、レインコート、お気に入りのおもちゃや絵本
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