地震時の水不足からの危機回避
「地震が起きた時の備蓄として何が最も重要か?」と問われたら、間違いなく水と必ず答えます。それだけ人にとって水は重要で必要不可欠なものだからです。そのため日本政府からも水の備蓄をするように推奨がなされていますし、多くの人がその必要性を感じていたようです。
一人1日3リットルを目安に、3日分を用意
引用元「政府広報オンライン」
ただし、注意しなければいけないのは、この水は「飲料水」のことを指しているということです。「地震の備蓄として水はしっかり確保しています」と言っている人も飲料水のことを指している人がほとんどだと思います。
けれど、私たちが普段必要としている水は飲料水に限ったことではなく、トイレやお風呂、洗い物など多くのところで水を使っています。普段どのくらいの水を使用しているのかを知って備蓄をするようにしましょう。
普段使用している水の量
私達が普段使用している水の量ってどのくらいなのでしょうか。国土交通省HPによると、私達が1日に使用している生活水は約150リットル/人という結果が示されています。とてもじゃないけれど、1日3リットル/人だけで生活できないことがお分かりいただけるかと思います。
トイレの水
2000年頃までのトイレで大を使用した場合13リットル程度の水を使用します。1日3~4回トイレに行くと40リットルくらいは使っている計算になります。
最新のトイレの場合は、かなり節水ができるようになっており、半分以下の5リットルまで低減できています。ちなみに小はもっと少ないんでしょう?と思われる方がいるかもしれませんが、大とそれほど変わらず4リットルくらいは必要になります。
お風呂の水
一般的なお風呂に湯船を張ろうと思ったら200リットルほど必要になります。ちなみにシャワーだと1分間で9リットルくらいの水を使っていますので、5分間使ったら45リットルにもなります。結構使ってますよね。
水不足の対策
さて、ではこれらの生活に必要な水をどうまかなったらいいものか。さすがに何百リットルもの水を蓄えるなんていうのは、現実的ではありません。備蓄としてはやはり飲料水を用意しておきたいところです。政府は3日分は用意と言っていますが、水道の普及日数を考えると1週間程度は備蓄しておいたほうが良さそうです。
生活に必要な水は代替品でまかなうのが良さそうです。もし、地震が起きた時に家にいたのであれば、揺れが落ち着いてから湯船の水を貯めておくというのも良いと思います。
トイレ対策
水洗トイレには水が必要ですが、最近は災害用として水を用いない簡易トイレが売っていますので、それを利用するのも良いでしょう。
風呂対策
断水している災害時に湯船につかることは難しいでしょうから、代替品としては「ウェットティッシュ」や「ドライシャンプー」などが重宝されます。
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