地震が起きると建物が大きく揺れます。建物の耐震性はもちろん重要ですが、それ以上に大事なのが地盤の強さです。
地盤が弱ければ想定以上に揺れますし、地盤沈下や液状化現象などの被害にも空いやすくなってしまいます。
地盤の強さを知るにはいくつかの方法がありますが、比較的わかりやすいのが地名です。
水に関係する地名は、地盤が弱く、液状化現象に空いやすい地域のため家を建てるには不向きな土地です。
あなたが今住んでいる地域は大丈夫ですか? 家をこれから建てる人は「駅が近い」とか「スーパーが近い」ということ以外にも、地盤が強いかどうかということはしっかり調べておきましょう。
危ない地名
それでは、さっそく危ない地名を上げていきます。地名はかつての名残を表していますので、土地選びの際にはよく確認しておきましょうをしましょう。
項目 | 漢字 |
---|---|
水 | 海、川(河)、池、沼、湖、沢(澤)浜、瀬、淀、澱、泥、江、滝、泉、湾、磯、汐、波、潟、須、須賀、洲、浪、港、杁、岸、流、津、湊、船(舟)、渕(淵)、橋、塩、洞、渓、 |
水辺の動植物 | 鶴、鵜、貝、鴨、亀、鷲、鯉、葦(芦)、荻、萩、蓮、蒲、藻、稲 |
低い土地 | 谷、窪(凹)、久保、低、下 |
水
水に関する地名はたくさんあります。池や沼などの地名の場所は、今でこそ家がたくさん建っているかもしれませんが、そこは埋立地かもしれないです。
埋立地や干拓地は広い範囲を平らにすることができるので、住宅地や工場などが建てられることが多いです。
確かに、利便性が良くはなりますが、いざ大きな地震が起きると地下から水が出て液状化現象によって家が大きく傾く可能性があります。
便利さに目がいってしまって、建物が倒壊しては元も子もありません。土地選びは決して簡単にはしないほうがいいです。
水辺の動植物
動物や植物など、その地域で多く見られたものが地名になることがあります。亀や葦などは水辺の近くでよく見られるので、昔は近くに水辺があった可能性が高い土地です。
水に関する漢字の土地よりは良いでしょうが、あまり地盤は良い方とは言えません。
低い土地
昔、水に関する土地でなかったからといって安心はできません。注意したい地名として「低い土地」があります。
低い土地は、水が溜まりやすくなります。そのため大雨や洪水などで浸水の危険性がある地域と言えます。
土地を見る際は、名前とともに周囲と比べて高い土地か低い土地かを見ることはとても重要です。
良い地名
一方で、強い地盤の可能性が高い地名の漢字についても紹介していきたいと思います。
基本的には、上の方を表す漢字、山や峰、台などがついていると強い地盤と言えるでしょう。
項目 | 漢字 |
---|---|
山 | 山、丘、岡、岳(嶽)、台、坂(阪)、岩、 |
建物 | 寺、櫓(矢倉) |
山
自由が丘や、富士見台など山に関連する土地は、地盤が堅いことが多いです。
建物
お寺は、昔から危険性のない土地に作られることが多いです。○○寺という地名だったり、近くにお寺や神社があるような場所は比較的安全なところといえます。
より正確には昔の書物「延喜式」に載っている神社だと良いです。
また、櫓(やぐら)は高い土地に建てられることが多いため、山に通ずるものがあります。
地名以外の危険性を知る方法
地名については、過去の先人たちが私達に教えてくれるメッセージです。
しかし、現代の科学だって負けていられません。今は様々なデータがありますので、これを利用しない手はありません。
デジタル標高地形図
土地のことに関して聞くのであれば、やはり国土地理院でしょう。国土地理院は、国内の土地に関する様々なデータを取り扱っているところです。
その中に「デジタル標高地形図」というものがあり、どの地域は土地が高くて、どの地域が土地が低いのかがわかりやすくまとめられています。
治水地形分類図
同じく国土地理院が公開しているのが「治水地形分類図」です。
ハザードマップ
住んでいる地域にどんな危険性が潜んでいるのかをわかりやすいく地図にしたものがハザードマップです。
こちらは国土交通省がわかりやすくまとめていますので、参考にしてください。
各都道府県の地震の確率
各都道府県において、どんな地震の影響を受けやすいのか? 揺れやすい地域などを以下の記事でまとめています。
5分でわかる都道府県で起きる地震発生の確率と被害予想について
地震が来る前に知っておきたい・用意しておきたいこと
「これを持っていた人がうらやましかった」 経験者が語る震災の時に本当に欲しかった備蓄品リスト