2018年7月7日。2012年以来6年ぶりに千葉県で震度5弱の地震が起きました。
引用元:「気象庁HP」
1ヶ月前に、房総半島沖でスロースリップが起きているという情報以降、千葉県では地震が続いていて不安になっている人がとても多くなっています。
最近地震千葉多すぎ絶対でかいのくる絶対でかいのくる
— Narumi (@pon11ka_) 2018年7月7日
千葉最近地震多くないか?
ほんとびっくりした— 蒼蘭 (@8W0E9LZ93ocjZKz) 2018年7月7日
実際千葉県で地震は増えているの?
なんとなく最近千葉県では地震が多い気がする。その感覚は正しいのでしょうか?
それを確かめるために気象庁のデータを見てみることにしましょう。(下のグラフは千葉県で起きた震度3の地震の回数)
引用元:「気象庁HP」を元に作成
1990年~2000年頃までは1年で10回程度だったのに対し、東日本大震災が起きてからは15~20回程度になっています。
そして、2018年は震度3の地震が7月7日の時点で既に15回起きているので、ペースだけで言ったら東日本大震災の翌年と同じくらいの頻度で起きています。
これは確かに多いかもしれない。
千葉県民が備えないといけない地震は結構多い
千葉県はそもそも日本の都道府県の中でも、大きめな地震が多い地域です。それは震源となる場所が多いからです。
気をつけないといけない地震は
・南海トラフ地震
・相良トラフ地震
・茨城県沖地震
・三陸沖~房総沖地震
です。日本の中でも屈指の地震帯の中にあるのが千葉県です。
地震の前兆?
スロースリップが起きているせい?
千葉県沖で、2018年6月以降スロースリップ(ゆっくりすべり)が見られたとの報告があります。
「すべり」には「早いすべり」と「ゆっくりすべり」があります。普通の地震は「早いすべり」。
今回話題になっているのは、地震としての揺れを感じない「ゆっくりすべり」です。
スロースリップは2000年以降になってようやく観測が始まったので、地震との関係はよくわかっていないというのが現状です。
参考元「地震本部「スロースリップ」より」
スロースリップと今回の地震は関係ない(気象庁)
2018年7月8日。気象庁の会見があり、「今回の地震は6月から活発化している千葉県沖のスロースリップとは直接関係がない」とのコメントを発表しています。
東京湾にクジラが迷い込んだのは関係がある?
他にも2018年の6月中旬頃から、東京湾にクジラが迷い込んできたため、地震の前兆では? と考える人が多いようです。
以前、クジラやイルカの座礁と地震の関係を調べてみましたが、クジラやイルカが迷い込んできたからといって地震の発生と強い関係があるとはいえませんでした。
今回の件はニュースになっているので知っている人が多いのですが、実は知らないだけでクジラやイルカはたくさん目撃されています。あまり気にしなくていいでしょう。
まとめ
現段階では確かに今年に入ってからは千葉県で地震が多そうです。今回の地震はスロースリップと直接関係はないとの報道がされていますが、スロースリップは研究が始まってまだ間もないため今後変更される可能性もあります。
千葉県はもともと地震が多い地域なので、千葉県民のあなたは慣れているかもしれません。
しかし、震度7の地震は桁違いの被害を生みますので、常日頃からいつ地震がきてもいいように準備だけはしっかりしておいてください。
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