栃木県民のあなた、栃木県で起きる地震の発生確率ってどれくらいか知っていますか?そして対策しっかりできていますか?
「いつ発生するか」はわからないけれど、「いつか起きる」ことだけは確実ですので、いざ地震が起きた時に困らないように早め早めに準備をすすめておきましょう。 震災を経験した人が欲しかったものは何? 今日、もしあなたの住む地域に東日本大震災・熊本地震クラスの地震が来たとしたら、、、。あなたは満足な備えはできていますか? 震災になれば電気・ガス・水道が止まって ... 続きを見る
参考「これを持っていた人がうらやましかった」 経験者が語る震災の時に本当に欲しかった備蓄品リスト
栃木県を揺らした過去の大きな地震
発生日 | 震央地名 | マグニチュード | 震度 | 震度(栃木県) |
---|---|---|---|---|
1923年9月1日 | 神奈川県西部 | M7.9 | 6 | 5 |
1928年1月1日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1928年2月12日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1929年7月17日 | 茨城県南部 | M5.2 | 5 | 5 |
1929年12月22日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1930年5月24日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1930年5月29日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1931年9月21日 | 埼玉県北部 | M6.9 | 5 | 5 |
1939年6月23日 | 詳細不明 | 不明 | 5 | 5 |
1996年12月21日 | 茨城県南部 | M5.6 | 5弱 | 5弱 |
2000年7月21日 | 茨城県沖 | M6.4 | 5弱 | 5弱 |
2008年5月8日 | 茨城県沖 | M7.0 | 5弱 | 5弱 |
2011年3月11日 | 三陸沖 | M9.0 | 7 | 6強 |
2011年3月11日 | 茨城県沖 | M7.6 | 6強 | 5強 |
2011年4月11日 | 福島県浜通り | M7.0 | 6弱 | 5強 |
2011年4月16日 | 茨城県南部 | M5.9 | 5強 | 5弱 |
2011年7月15日 | 茨城県南部 | M5.4 | 5弱 | 5弱 |
2011年7月31日 | 福島県沖 | M6.5 | 5強 | 5弱 |
2012年12月7日 | 三陸沖 | M7.3 | 5弱 | 5弱 |
2013年2月25日 | 栃木県北部 | M6.3 | 5強 | 5強 |
2014年9月3日 | 栃木県北部 | M5.1 | 5弱 | 5弱 |
2014年9月16日 | 茨城県南部 | M5.6 | 5弱 | 5弱 |
2016年11月22日 | 福島県沖 | M7.4 | 5弱 | 5弱 |
2021年2月13日 | 福島県沖 | M7.3 | 6強 | 5強 |
2022年3月16日 | 福島県沖 | M7.4 | 6強 | 5弱 |
気象庁による統計1918年以来、栃木県を襲った震度5以上の地震は「24回」、震度6以上の地震は「1回」あり、大きな地震の発生回数は全国的平均といえます。
特徴的なのは1939年までは、断続的に起きていた地震が一旦止み、50年以上経った1996年頃から再び大きな地震が起き始め、2011年の東日本大震災以降は毎年のように震度5弱以上の地震が起きるようになったことでしょう。
また、栃木県を襲った大きめの地震の県内震央は日光市のようで、それ以外は茨城県や茨城県沖の震央の余波による揺れが多いようです。
参照元「気象庁HP」
栃木県を揺らす地震の発生確率
地震がいつ起きるのか? それが分かれば少しは対処ができるのですが、残念ながら現代の科学ではいつ地震が起きるのかを正確に予想することはできません。
けれど、「海溝型地震」については、過去の発生履歴を見てみるとおおよその可能性が割り出されます。
30年以内に大きな地震が発生する確率
栃木県に関係する海溝型地震は南海トラフ地震や相模トラフ地震、三陸沖地震などが挙げられます。
地震名 | 予想マグニチュード | 30年以内の発生確率 |
---|---|---|
南海トラフ | 8~9 | 70~80% |
相良トラフ | 7 | 70% |
三陸沖~房総沖 | 7 | 30% |
福島県沖 | 7 | 10% |
茨城県沖 | 7 | 70~90% |
予想マグニチュードで最も大きいのはやはり南海トラフ地震ですので、ここに注意したいところですが、その他にも「相良トラフ地震」や「茨城県沖の地震」なども30年以内に70%以上の高い確率で発生すると予想されていますので、普段から地震に備える必要があります。
【南海トラフ地震】 最悪想定では死者・行方不明者32万人。経済損失1,410兆円。
引用元「「全国地震動予測地図2022年版」(地震調査研究推進本部)」
主要都市における大きな地震が発生する確率
別の記事で、主要都市について発生確率をまとめています。
-
参考日本の地震危険都市2022:予想外の結果
毎年政府(地震本部)から公表される地震の発生確率マップというものがあります。今回、全国の都道府県および40万人規模以上の市において、今後30年間のうちに震度6強以上の地震がくる確率をランキング形式にま ...
続きを見る
地震被害予想と予想マップ
ゆれやすい地域
内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、栃木県南部はやや揺れやすいようですが、県の大部分は、他の都道府県と比べると揺れにくいようです。
引用元「内閣府 防災情報のページ」
液状化現象が起きやすい地域
液状化現象とは、地震の揺れによって地面が液状化してしまい、地中の水が地上に出てきてしまったり、ひどい場合には建物が傾いたりしてしまうことがある現象のことです。
揺れやすい地域との連動が見られます。下の図は宇都宮市直下地震が起きた場合の液状化の危険度ですが、鬼怒川などの河川の近くはやはり液状化の危険が高くなっています。
引用元:「内閣府 防災情報のページ」
ハザードマップ
ハザードマップは、「どこの地域にどんな危険性がひそんでいるのかをマップ化したもの」になります。
震度が大きいところ、液状化現象が起きやすいところ、土砂災害が起きやすいところなど。自分が住んでいる場所の危険性については必ず一度は確かめておくべきでしょう。
各自治体ではハザードマップを公開しているところが多いので、そちらを参考にしましょう。
栃木県の地震保険加入率は62%
地震保険の加入率は2015年の段階で62%で、全国平均並といえます。東日本大震災で被害の大きかった宮城県の地震保険加入率が86%であることを考えると、まだまだ少ないでしょう。土地柄的にそこまで甚大な地震の被害がないせいか、栃木県民は地震に対する危機感は少ないのかもしれません。
耐震対策に関する助成を利用しよう
お住いの住宅が1981年(昭和56年)以前に建てられたものの場合には、注意が必要です。これは1981年に建築基準法の耐震設計が大幅に改定されたた めで、阪神・淡路大震災でも倒壊した多くが1981年以前に建てられたものでした。
このため、各地方自治体では、減災・耐震対策に対して公的な助成をしていることが多いです。あなた、そして大切な家族の命を守るために積極的に利用しましょう。
他の都道府県の地震発生の確率と被害予想について
-
5分でわかる都道府県の地震発生の確率と被害予想
日本の各都道府県における地震発生の確率と被害予想について 北海道地方:北海道 東北地方:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 関東地方:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川 ...
地震について知っておきたいこと総まとめ
-
参考地震による危機回避
備蓄リスト 水の備蓄は3リットル/日で十分? 忘れがちな水とは。 被災者の声から見えてくる「欲しかった食材」と「配慮に困った食材」 オムツやミルクだけじゃない!乳児・幼児のいる家庭が地震 ...
続きを見る